Japanese
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資料
思春期外来における自傷患者の臨床的検討
A Clinical Study of Patients with Self-mutilation in an Adolescent Psychiatric Clinic
武井 明
1
,
目良 和彦
1
,
宮崎 健祐
1
,
佐藤 譲
1
,
原岡 陽一
1
Akira TAKEI
1
,
Kazuhiko MERA
1
,
Kensuke MIYAZAKI
1
,
Yuzuru SATO
1
,
Yoichi HARAOKA
1
1市立旭川病院精神科
1Department of Psychiatry, Asahikawa City Hospital, Asahikawa, Japan
キーワード:
Adolescents
,
Borderline personality disorder
,
Child abuse
,
Self-mutilation
,
Wrist cutting
Keyword:
Adolescents
,
Borderline personality disorder
,
Child abuse
,
Self-mutilation
,
Wrist cutting
pp.1009-1017
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100317
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はじめに
近年,手首や前腕を自傷する若者の増加が精神科医療2,3,5,12,27,28)や教育現場13)から指摘されるようになった。また,自傷に関連した出版物が相次いで出版されたり9,15,17,21),インターネット上では「自傷系サイト」と呼ばれる自傷者のホームページが数多く掲載され,自傷行為は社会的にも注目される現象になっている8,22)。このような自傷は,1970年代後半に手首自傷症候群(wrist cutting syndrome)として欧米からわが国に紹介されたものの16),その後十分な実証的な研究がなされないまま現在に至っている。
今回我々は,このような自傷患者の特徴を明らかにするために,精神科思春期外来を受診した自傷患者についての臨床的な検討を行ったので報告する。
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