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研究と報告
統合失調症入院患者の家族の心理教育への参加態度と退院後2年非再入院率との関係
Relationship between the Attitude of Schizophrenic Inpatient's Family to Psychoeducation and the Rate of Prevention of Rehospitalization for 2 Years after Discharge
渡部 和成
1
Kazushige WATABE
1
1八事病院
1Yagoto Hospital, Nagoya, Japan
キーワード:
Inpatient's family
,
Attitude to psychoeducation
,
Rate of prevention of rehospitalization
,
2 years after discharge
,
Schizophrenia
Keyword:
Inpatient's family
,
Attitude to psychoeducation
,
Rate of prevention of rehospitalization
,
2 years after discharge
,
Schizophrenia
pp.959-965
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101067
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抄録
統合失調症患者の家族の心理教育に対する参加態度の違いが,患者の2年非再入院率を指標として測定した家族心理教育の長期効果にどう影響を及ぼすかを調べ,効果的な家族心理教育の実施期間について検討した。2年非再入院率は,家族教室参加群(0.674)では不参加群(0.518)より有意に高かったが,家族教室参加群を細分して調べると,家族教室終了後もエンドレスの勉強会への参加を継続した群で0.813と最も高く,次いで家族教室終了のみか終了後のエンドレス勉強会参加を中断した群の0.692,家族教室中断群の0.529と順に低くなっていた。この結果から,家族心理教育は入院中の1クールで終了することなく,また実施期間を規定することなくエンドレスの勉強の場とし,家族にその場へ継続参加するように励ましていくことが,家族心理教育の長期効果を良くする1つの方法であると考えられた。
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