動き
「第29回日本精神病理・精神療法学会」印象記
佐藤 寛
1
1大阪市立総合医療センター児童青年精神科
pp.324-325
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100954
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日本精神病理・精神療法学会第29回大会は,大阪大学健康体育部カウンセリング部教授の井上洋一会長のもと,2006年10月5日(木)~10月6日(金)の2日間にわたり,大阪大学吹田キャンパス・コンベンションホールで開催された。印象記執筆という身に余るお話に躊躇しつつも,本学会への私自身の思いなども含めてつづる機会をいただけたものと喜び謹んでお受けした。
個人的なことになるが,大阪大学は私の母校である。当時医学部は中ノ島にあったが,一部の授業やクラブ活動などは吹田キャンパスで行われていた。研修後は単科精神病院や総合病院での精神科臨床の道に携わりつつ,吹田に移転された研究室を週1日訪れて思春期の臨床や勉強会に参加し,井上洋一先生,山本晃先生,水田一郎先生をはじめ諸先生の指導を受けた。学会事務局が大阪大学におかれていたこともあり大会に参加するようになったが,最初は演題の内容が難しくてほとんど理解できなかった。ただ,著作で知った有名な先生の多くを実際に目にすることができ,会場で交わされる他でみられない活発な議論に興味を覚えた。卒後10年目くらいから,先輩方の指導のもと少しずつ発表をするようにもなった。
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