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私のカルテから
発作間欠時脳波所見から,当初全般てんかんを疑われた症候性部分てんかんの1症例
Interictal Diffuse Spike-and-slow-wave Complexes in a Patient with Partial Epilepsy
櫻井 高太郎
1
,
田中 尚朗
1
,
武田 洋司
1
,
小山 司
1
Kotaro SAKURAI
1
,
Naoaki TANAKA
1
,
Youji TAKEDA
1
,
Tsukasa KOYAMA
1
1北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野
1Psychiatry, Department of Neural Function, Division of Neurological Science, Hokkaido University Graduate School of Medicine
pp.688-690
発行日 2006年6月15日
Published Date 2006/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100778
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はじめに
てんかんの診断において,発作間欠時の脳波検査は,てんかん発射の有無を簡便に調べることのできる手段であり,さらにてんかん症候群を決定する上でも有用な情報を提供する。一方で,発作間欠時脳波に基づく診断が必ずしも正確ではなく,しばしば発作時脳波所見によって変更されることが報告されている1)。今回我々は,発作間欠時脳波所見から当初全般てんかんを疑われた患者に,発作時の脳波ビデオ同時記録(long-term video EEG monitoring;VEEG)を行い,発作症状および発作時脳波所見から症候性部分てんかんと診断した。この際,発作間欠時脳波の解釈,VEEGの有用性について貴重な知見を得たので報告したい。
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