動き
「第8回日本神経精神医学会」印象記
保田 稔
1
1神戸大学医学部精神科神経科
pp.902-903
発行日 2003年8月15日
Published Date 2003/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100720
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第8回日本神経精神医学会は2003年4月3日と4日の2日間にわたり,愛媛県松山市において開催された。一般演題数が30弱と小規模な学会であるが,会長講演,セミナー(特別講演),ランチョンセミナーを加えて,実り多き勉学の場となった。
主催したのは愛媛大学医学部神経精神医学講座で,会長は田辺敬貴教授である。愛媛大学神経精神科といえば神経変性疾患の分子遺伝学的研究が有名だが,田辺教授の就任後は特に脳の高次機能障害とリハビリテーションについての研究が盛んであると記憶している。愛媛県中山町を舞台にした痴呆に関する疫学的研究が国際的に注目され評価されていることを知っている読者も多いことであろう。当学会のメインテーマは,理事長小阪憲司先生の言を借りれば「脳器質性疾患の精神症状」であるので,愛媛大学神経精神科は当学会を主催するに最も適した教室といえる。
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