Japanese
English
研究と報告
統合失調症患者が作成した「ぬり絵」の全体的印象―健常者との比較から
Features of Coloring the Drawings by Schizophrenic Patients
岩満 優美
1
,
堀江 昌美
2
,
林 美和
2
,
甘庶 裕美
2
,
西井 美恵
2
,
山田 尚登
1
,
大川 匡子
1
Yumi IWAMITSU
1
,
Masami HORIE
2
,
Miwa HAYASHI
2
,
Hiromi KANSHO
2
,
Mie NISHII
2
,
Naoto YAMADA
1
,
Masako OKAWA
1
1滋賀医科大学精神医学講座
2滋賀医科大学医学部附属病院精神科神経科
1Department of Psychiatry, Shiga University of Medical Science
2Department of Psychiatry, Hospital Affair Division, Shiga University of Medical Science
キーワード:
Schizophrenia
,
Coloring the drawing
,
Factor analysis
Keyword:
Schizophrenia
,
Coloring the drawing
,
Factor analysis
pp.373-379
発行日 2004年4月15日
Published Date 2004/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100468
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抄録
統合失調症患者の「ぬり絵」から受ける印象について,健常者との比較により検討した。78名の大学生が,統合失調症患者と健常者が作成した合計8枚の「ぬり絵」を印象評定した。
それらを因子分析した結果,「色の整合性」「色の軽快さ」「色の強弱」の3因子が抽出され,それぞれの因子得点を統合失調症患者と健常者とで比較した。その結果,統合失調症患者の作成した「ぬり絵」は健常者のそれらと比較して,すべての因子において得点が低く,統合失調症患者が作成した「ぬり絵」は,まとまりに乏しく整合性に欠け,暗く冷たく寂しく重く,やや弱い印象を与えることがわかった。
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