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研究と報告
改訂版ロールプレイテストの信頼性および妥当性の検討―統合失調症の社会生活技能の評価に向けて
The Reliability and Validity of the Revised Role Play Test for Assessment of Social Skills in Schizophrenia
佐々木 隆
1,2
Takashi SASAKI
1,2
1帝京大学医学部精神科学教室
2本川越メンタルクリニック
1Department of Psychiatry, Teikyo University School of Medicine
2Honkawagoe Mental Clinic
キーワード:
Schizophrenia
,
Social skills
,
Role-play test
,
Reliability
,
Validity
Keyword:
Schizophrenia
,
Social skills
,
Role-play test
,
Reliability
,
Validity
pp.1191-1198
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100353
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抄録
社会生活技能についての検証可能なモデルに沿った定量評価を目的として,1994年に作成したビデオ版ロールプレイテストを,認知機能障害の関与が大きいと推測される受信-処理技能の評価を十分行えるようにするなどして,改訂版ロールプレイテストを作成した。同意を得た統合失調症36名にテストを実施し,実用性があると考えられた。評価者間信頼性は実用上問題のない値を示した。因子分析を行ったところ,社会生活技能のモデルに合致した4因子が抽出され,構成概念妥当性のあることが裏付けられた。外的基準のうち,精神障害者社会生活評価尺度の対人関係尺度と総合スキルに有意な相関を認め,基準関連妥当性が裏付けられた。
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