書評
解説と資料 精神保健法から障害者自立支援法まで
伊勢田 堯
1
1東京都立多摩総合精神保健福祉センター
pp.584
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100283
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時宜を得た出版とは,本書の出版をいうのではないか。2005年10月に障害者自立支援法が,精神保健福祉法一部改正とともに成立し,精神医療保健福祉サービスが大きく変わる時期であり,その対応が臨床現場でも求められている,まさにその時にタイムリーに出版されたからである。
評者のように,行政に働く者にとっても昨今の矢継ぎ早の改革案と法律を消化するのに,正直言って相当の努力を必要としている。ましてや,臨床に忙殺される現場にとって,難解な行政用語と行政文書であることも考えると,臨床現場に応用できるまでに理解することは,至難の業ではないだろうか。とはいっても,臨床現場も法律の下で仕事をしなければならないので,知らなかったでは済まされない。そういった現場の臨床家のニーズにタイムリーに応えたのが本書である。
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