「精神医学」への手紙
救急医と精神科医の溝が深まっていることを危惧する―自殺企図患者への対応をめぐって
井貫 正彦
1,2
,
遠藤 博久
1
,
北村 伸哉
3
1君津中央病院精神科
2木更津病院
3君津中央病院救命救急センター救急・集中治療科
pp.572-574
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100278
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自殺企図患者が救急医療施設,特に3次救急である救命救急センターに搬送されることは,いまや日常茶飯事である。大量服薬をはじめとした自殺企図患者に関する研究報告をしばしば目にするが,再企図防止のために救急医と精神科医の連携が重要だと,繰り返し指摘されている。
残念ながら現状では,連携がなかなか実現せず,精神科医の治療法に問題があるのではないか9)と,むしろ救急医からの批判が高まっている。
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