Japanese
English
研究と報告
身体醜形障害のcomorbidityを有する社会不安障害について
Social Anxiety Disorder Patients with Comorbidity of Body Dysmorphic Disorder
永田 利彦
1
,
片岡 浩平
1
,
山田 恒
1
,
切池 信夫
1
Toshihiko NAGATA
1
,
Kouhei KATAOKA
1
,
Hisashi YAMADA
1
,
Nobuo KIRIIKE
1
1大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学
1Depertment of Neuropsychiatory, Osaka City University Medical School
キーワード:
Body dysmorphic disorder
,
Social anxiety disorder
,
Social anxiety spectrum
,
Comorbidity
,
Psychopharmacology
Keyword:
Body dysmorphic disorder
,
Social anxiety disorder
,
Social anxiety spectrum
,
Comorbidity
,
Psychopharmacology
pp.1113-1118
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100124
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抄録
近年,身体醜形障害(以下BDDと略す)が注目されている。BDDが社会不安スペクトラムに含まれるのではないかとの指摘もある。そこで,今回,社会不安障害(以下SADと略す)におけるBDDの併存を検討した。対象はSAD患者178例で,SADの診断にはDSM-IVを用い,C項目は「経過中の一時期には」,過剰または不合理であることを認識しているとした。「身体的な醜さが悟られるのではないか」を質問した際に,BDDに関しても質問した。その結果,51例(29%)がDSM-IVのBDDに合致した。BDDあり群はBDDなし群に比べ低年齢で,ひきこもりであった率が高く,SAD,抑うつの臨床評価尺度得点が高得点であった。薬物療法を行った症例の1/3で有効であった。このように,SADにおいてBDDの併存は頻繁にみられ,全体的な重症度と関連していた。
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