Japanese
English
研究と報告
うつ病重症度スケールの妥当性検討と改訂版の提唱
Validity of Depression Severity Scale (TDSS) and a Proporsal of the Modified Version
小泉 暢大栄
1
,
塩入 俊樹
2
,
染矢 俊幸
2
Masataka KOIZUMI
1
,
Toshiki SHIOIRI
2
,
Toshiyuki SOMEYA
2
1新潟大学医歯学総合病院精神科
2新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
1Department of Psychiatry, Niigata University, Medical and Dental Hospital
2Department of Psychiatry, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences
キーワード:
Sensitivity
,
Specificity
,
Positive predictive value
,
Accuracy
,
Psychiatric clinic
,
Depression scale
Keyword:
Sensitivity
,
Specificity
,
Positive predictive value
,
Accuracy
,
Psychiatric clinic
,
Depression scale
pp.267-276
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100029
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抄録
近年,東大心療内科により開発されたうつ病重症度スケール(TDSS)は,精神科以外の身体科医によるうつ病診断を目的としたもので,抑うつ気分,興味の喪失および無価値感の3症状のみから構成される非常に簡易なものである。今回我々はTDSSの妥当性を検証するために以下の検討を行った。
対象は2003年5~9月の5か月間に新潟大学医歯学総合病院精神科外来を初診した319名で,DSM-Ⅳ-TR診断に加えて患者および精神科医によるTDSS評価を施行した。
結果は,TDSSは一定の有用性を有するものの,患者の自己評価は症状を重く訴えていることが多く,正確な診断のためには精神科症候学の修得が重要であると思われる。また,より有用性を高めるためにTDSS改訂版を提案した。
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