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特集 感染性心内膜炎
感染性心内膜炎の診断と治療のポイント心エコーの役割
Echocardiographic Evaluation of Patients with Infective Endocarditis
竹中 克
1
Katsu Takenaka
1
1東京大学医学部附属病院検査部
1Department of Laboratory, Hospital, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
pp.223-228
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902251
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治療:心エコー上,ヒラヒラといまにも飛びそうな疣贅をどうするか?
心エコーは感染性心内膜炎(Infective endocar—ditis:以下IE)の診断と治療に必要不可欠のツールである。図1を見ていただきたい.図1aは58歳男性の,図1bは21歳女性の経食道心エコー図で,いずれも僧帽弁に10mm以上の大きな疣贅を認め,動画ではヒラヒラといまにも飛びそうである.58歳男性は,自宅で倒れているところを発見され,来院したが,来院時にはすでに脳塞栓を起こしており左片麻痺の状態で,入院後に始めてIEと診断された.21歳女性は,「感冒」という診断で近医で不十分な抗生剤投与をダラダラと続けられ,解熱しないので副腎皮質ステロイドまで使用し,疣贅が「育てられていた」IE症例であるが,幸い来院時には大きな塞栓は起こしていなかった.この21歳女性のようなIE症例をどうするか?
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