Japanese
English
装置と方法
抗生物質除去装置(ARD)
Antimicrobial removal device
松本 慶蔵
1
Keizo Matsumoto
1
1長崎大学熱帯医学研究所内科
1Department of Internal Medicine, Institute of Tropical Medicine, Nagasaki University
pp.1075-1078
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204942
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敗血症,心内膜炎等は近年の易感染宿主の増加に伴って,その数は増加しさらに難治化している現況にある。易感染宿主には免疫不全に基づくものと,局所感染防御能の低下に基づくものの2群に分けられる。前者は急性白血病,成人T細胞性白血病,悪性リンパ腫等の血液系悪性疾患や悪性腫瘍等が第一にあげられ,それら自身のもつ免疫不全と共に抗癌剤,副腎ステロイド剤,放射線治療による免疫不全の増幅も重要である。かかる悪性腫瘍の他,副腎ステロイド剤が使用されるネフローゼその他の疾患も続発性免疫不全を惹起する。
局所性の免疫不全ともいうべき防御機能低下は,敗血症,心内膜炎の立場で見ると,IVH,心弁膜の人工弁,種々のカテーテル,あるいは治療としての抗癌剤のembolization (肝癌等が施行される)があり,火傷,褥瘡もその要因の1つにあげられる。
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