Japanese
English
Bedside Teaching
人工呼吸時の呼吸機能の測定
Measurements of respiratory function during artificial ventilation
松川 周
1
,
天羽 敬祐
1
Shuh Matsukawa
1
,
Keisuke Amaha
1
1東北大学医学部麻酔学教室
1Department of Anesthesiology, Tohoku University School of Medicine
pp.1309-1315
発行日 1981年12月15日
Published Date 1981/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203893
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近年,治療手段としての人工呼吸の進歩はまことにめざましい。以前は人工呼吸といえば専らIPPVを指すことが多かったが,最近ではCPAP,PEEP,IMV,さらには現在話題になっているHFPPV (high frequ—ency Positive Pressure ventilation)やHFJV (high frequency jet ventilation)など,その内容はきわめて多彩である。こうした進歩に伴って人工呼吸の適応範囲は広がり,対象となる疾患は今後ますます増加するものと思われる。
人工呼吸の主要な目的は,適正換気の維持,肺のガス交換機能の改善、呼吸仕事量の軽減などであるが,その際に肺に及ぼす障害や循環器系に及ぼす影響をできるだけ少くすることが要求される。こうした患者への悪影響を最小限に抑え,患者の病態を的確に把握し,さらには人工呼吸の開始時期やweaningの時期を決定するためにも,人工呼吸中の呼吸機能の測定はきわめて重要でありまた必要不可欠である。
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