印象記
第1回救急医学会総会
森岡 亨
1
,
伊佐 二久
2
1熊本大学医学部麻酔学教室
2熊本大学附属病院中央手術部
pp.228
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202603
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救急医療に対する社会の深刻な要求は,制度の確立,医師,パラメディカル要員をはじめ救急医療に関連する各界の連携,研究成果や意見の交流,研修の場を不可欠とするに至った。ここに救急医療に関連ある多くの分野の人が発起人となり,阪大特殊救急部長 恩地裕教授を会長とし,医師以外の参加をも含めた日本救急医学会が設立され,第1回学術総会が11月21,22日の両日,神戸国際会館において開催された。いかなる分野の人がどの位参加するか皆目見当がつかない点が初の学会運営者にとって悩みの種であったと想像されるが,2,000人に近い出席があり,この方面の関心の高さが伺われた。
シンポジウム8,教育セミナー1のうち半数が救急体制,救急搬送,救急告示病院やセンターのことなど行政的内容を含み,救急医療の組織作りが焦眉の急務であることが反映され,消防署,日赤などの救急隊員の参加も多かった。
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