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講座
小児心電図の特徴と判読
Electrocardiogram in Infants and Children:Its Characteristic and Interpretation.
大国 真彦
1
Masahiko Okuni
1
1東京大学医学部小児科学教室
1Dept. of Pediatrics, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo
pp.923-930
発行日 1963年12月15日
Published Date 1963/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201271
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I.はじめに
小児期として扱われる期間は,通常新生児期より,乳児期,幼児期,学童期より思春期迄を含む。即ち期間としては出生直後より満15才迄の15年間であるが,その間に体重は約3kgより40kg迄,身長も50cmから150cm迄,即ち体重は約13倍,身長は3倍に成長する。また心臓も之に伴つて著るしい変化を示し,特に胎生循環より成人型循環への移行という著るしい変化が起る。
心電図もこの心臓の発育に伴つて新生児期より成人に至る間に著るしい変化を示してゆく。従つて小児心電図を理解するためには,この成長による心電図の生理的変動を理解しておく必要がある。正常心電図であれば,心電図から大体の年令が推測出来るものである。
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