カンフアレンス
症例検討協議会・Ⅱ
岩淵 汲
pp.488-491
発行日 1956年6月15日
Published Date 1956/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200383
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受持医 岩本
患者は岸○昭○19才の女子で,外来診断は,ボタロー氏管開存症です。家族歴には特記する事はありません。既往歴としては2才の時に肺炎に罹患したのみでロイマの既往はありません。
現症歴は,2才の時肺炎に罹患した際,某医師より先天性心疾患の診断を受けたが小学校入学までは全く自覚症状はありません。小学校入学の身体検査で心疾患を指摘され掃除,体操をしない様に云われました。中学2年(14才)の冬40℃の発熱があり,腰痛,背部疼痛,鼻出血,嘔吐があり某医を訪れましたが心疾患を指摘された丈でした。中学3年(15才)の冬から階段の昇降,精神的な興奮のあとに動悸,息切れがあり,咳嗽がひどく全身に浮腫を見る様になり利尿剤の注射を受けて3ケ月位で軽快しました。
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