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特集 循環器医からみた糖尿病治療薬の考え方・使い方
糖尿病専門医に紹介するポイント
Referral to a Diabetes Specialist
山田 佳彦
1
Yoshihiko Yamada
1
1国際医療福祉大学熱海病院内科
1Department of Internal Medicine, Atami Hospital International University of Health and Welfare
pp.589-595
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101052
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はじめに
2002年に実施された糖尿病実態調査の成績では,わが国の糖尿病患者とその可能性を否定できない患者の合計は1,620万人と報じられており,この数は現在も増え続けている.これに対して日本糖尿病学会に登録されているわが国の糖尿病専門医は約3,700人であり,すべての耐糖能異常患者のフォローアップを専門医のみで担当することは不可能な状態と言える.患者人口と専門医数の不均衡は糖尿病に限った話ではないが,多様化する糖尿病治療薬の開発やメタボリックシンドロームという新しい概念の登場,健康情報の増大による(専門医にかかりたいという)患者ニーズの増加に対応するためには,一般内科診療医と糖尿病専門医が連携を取って,糖尿病診療に関する新しい知見が一人でも多くの患者に還元される体制作りが望まれる.
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