追悼
恩師・中村恭一先生を偲ぶ
大倉 康男
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1PCL東京病理・細胞診センター
pp.863-864
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202925
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「中村恭一先生が昨日亡くなられました」との連絡を受けたのは,2021年があと少しで終わる日の夕方でした.数か月前に厄介な病気が見つかったと聞いていましたが,コロナ下でお見舞いに行けないまま,突然の訃報となってしまいました.
中村先生に初めてお目にかかったのは,先生が筑波大学に在職されていた1984年の初夏でした.筆者が浅間山の麓にある公立病院で消化器外科を研修中に早期胃癌の病理への関心が出てきたことから,診断に来られていた病理医の先生に相談し,大学の同窓である中村先生を紹介していただいたのがきっかけでした.教授室での初対面の場では交わす言葉は少なかったですが,朴訥な話し方に親しみを感じ,大学院への進学を決めたと記憶しています.
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