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編集後記
海崎 泰治
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1福井県立病院病理診断科
pp.431
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201615
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平成最後の年,初頭を飾る3号連続企画,大腸,胃・十二指腸に続く最後の特集は「咽頭・食道内視鏡拡大観察の基本と最新知見」である.
食道拡大内視鏡の最初の報告から40年以上の年月が経過した.この間に機器の開発やNBI(narrow band imaging)をはじめとする画像強調内視鏡の登場により,食道の拡大観察は一般臨床でも広く普及してきている.2011年には日本食道学会分類(JES分類)の提唱により,NBI拡大観察分類が統一され,簡便性,利便性の向上も得られるようになった.さらに最近ではendocytoscopyの市販化やAI診断などの研究により,さらに新しいステージの診断学が展開されていく可能性がある.今回の特集ではこのような流れを踏まえ,咽頭・食道内視鏡拡大観察の温故知新をテーマに据えて,“基本と最新知見”を示すことを目標とした.
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