Japanese
English
今月の主題 食道表在癌の拡大内視鏡診断─食道学会分類を検証する
序説
食道表在癌の拡大内視鏡診断─食道学会分類を検証する
Introduction
門馬 久美子
1
Kumiko Momma
1
1がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
キーワード:
食道表在癌
,
食道扁平上皮癌
,
日本食道学会拡大内視鏡分類
,
画像強調拡大内視鏡
Keyword:
食道表在癌
,
食道扁平上皮癌
,
日本食道学会拡大内視鏡分類
,
画像強調拡大内視鏡
pp.1325-1327
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201474
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
食道扁平上皮癌の拡大内視鏡分類には,井上分類1)と有馬分類2)があり,共に優れた分類として用いられてきた.しかし,画像強調拡大内視鏡の普及に伴い,画像が読影され,議論される機会が多くなり,そのたびに,“井上分類では”“有馬分類では”という注釈がつけられた.食道癌に精通していない,一般の内視鏡医から,複雑で混乱するため,できれば統一してほしいとの要望が,多くのところで聴かれた.当時の日本食道学会の理事長(幕内博康)が,日本食道学会の委員会として,“拡大内視鏡による食道表在癌深達度診断基準検討委員会”を設置し,小山恒男を委員長に任命し,井上分類,有馬分類をもとに,簡便で初学者にも使いやすい分類の作成を依頼した.約2年にわたり,熱心に討議し,「日本食道学会拡大内視鏡分類」3)が作成された.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.