増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔咽喉頭・食道〕
顆粒細胞腫(granular cell tumor)
高木 靖寛
1
1芦屋中央病院内科
キーワード:
臼歯状所見
Keyword:
臼歯状所見
pp.551
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200902
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定義
顆粒細胞腫は,Schwann細胞由来の腫瘍とされ,全身のいかなる臓器にも発生する.好発部位は皮膚や舌で,5〜9%が消化管に発生し,その多くは食道にみられる.ややくすんだ黄白色調の粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)で,大きさ10mm以下のものでは半球状,丘状の非特異的な形態であるが,10mm以上の大きさになると「臼歯状所見」と表現される特徴的な形態を示し,内視鏡像のみでも比較的診断は容易である(Fig. 1a)1).
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