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海外文献紹介「キャンピロバクター,スウェーデンにおける下痢の一般的な原因菌」
桜井 幸弘
1
1関東逓信病院消化器内科
pp.566
発行日 1981年5月25日
Published Date 1981/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113223
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Campylobacter fetus subspecies jujuni; Å Common Cause of Diarrhea in Sweden: Å. Svedhem, B. Kaiser (J Inf Dis 142: 353~359, 1980)
Campylobacterはbivrio fetusと呼ばれたグラム陰性桿菌で,微好気性,40~42℃が至適温度,培養が困難な菌である.1977年Skirrowの報告以来,ヒトの下痢症の原因として注目された.過去21カ月の2,550例の下痢症患者の便培養で,277例10.9%に本菌が証明された.この期間に検出された他の菌はサルモネラ菌183例,赤痢菌89例,エルシニア菌17例で,本菌が最も高頻度であった.年齢,性に差はないが,スウェーデン国外で感染したと思われる例が73%あり,ほぼ全世界に及んでいる.
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