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編集後記
佐野 量造
pp.686
発行日 1975年5月25日
Published Date 1975/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112362
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大分以前に「胃と腸」編集会議に於てカルチノイド特集号の企画が提案されたが,稀有な腫瘍として本邦例は少なく,時期尚早であるとのことでみおくられたことがある.しかし,ここ2~3年間にカルチノイドの症例報告が急激に増加していることは確かである.その原因は臨床諸氏のこの腫瘍に対する関心のたかまったことにもよるが,それ以上に胃生検によって術前にカルチノイドの診断が可能となったことが大きく貢献しているものと思う.
本号では臨床診断,機能,病理及び実験面から綜合的にカルチノイドの実体を詳述しているので,これによって読者はカルチノイドの何であるかを知ることが出来るものと考えている.
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