--------------------
編集後記
芦沢 真六
pp.408
発行日 1969年3月25日
Published Date 1969/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110995
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
春の学会シーズンも近づき,また何か新しいことをと,発表する人も聞く側もそれぞれに何となく期待の高まりを感じておられることと思います.
多方面の沢山の方々の努力と協力が少なくとも胃の病気の診断では,術前に病変の肉眼所見を推定できるまでにしたわけですが,つづいて病理所見の細かいところまで術前に診断する努力をしようというわけで,本号では胃癌の深達度の問題がとりあげられました.御承知のようにこの問題を云々するには非常に細かい病理学的検索の裏付けなしにはできないことです.それができるようになったということにも一つの大きな意義があると思います.やがてだんだんと問題が発展し,例えば座談会の中にも一寸ふれられていますが,粘膜筋板の役割りというようなことまで将来は論じられるようになるでしょう.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.