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編集後記
中澤 三郎
pp.580
発行日 1986年5月25日
Published Date 1986/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110321
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本号主題の名称について小委員の間で“診断の進歩”では平凡すぎるので何かアピールするものはないかと考えましたが,なかなか良い思案が浮かびません.目次をご覧になればおわかりのように内視鏡生検も可能となったことから,早期胃癌の牙城に迫るということもできるが,現に生検をして診断しているのであるから物足りないと言われそうだし,肩を並べるところまできたと言えばご年配の方から叱られそうだし,第一「胃と腸」に対して失礼かもしれません.といったようなわけで表紙のごとくに落ち着きました.しかし,早期胆嚢癌発見への足掛かりをつかんだことは確かであり,その方法もわかってきたようです.すなわちUSで何か怪しいものが見つかったら,迷うことなく胆嚢に近づいて隣りから内視鏡的に調べる.それで正体が判明しなかったら直接胆嚢内に入って自分の目で確かめる.そして必要に応じて材料を採ってきて鑑識へ回すという操作を早く,効率良く行うことが大切でありましょう.
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