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海外文献紹介「十二指腸潰瘍の治癒と再発における喫煙の影響」
鳥山 和彦
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1愛知県がんセンター第1内科
pp.1010
発行日 1984年9月25日
Published Date 1984/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109604
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Influence of cigarette smoking and relapse in duodenal ulcer disease: MG Korman, J Hansdy, ER Eaves, GT Schmidt(Gastroenterology 85: 871-874, 1983)
十二指腸潰瘍における喫煙の影響は様々に言われている.今回,著者らは内視鏡で確認された活動性十二指腸潰瘍患者135人にH2-レセプターアンタゴニスト:シメチジン(90例),ラニチジン(25例),オキシメチジン(20例)を投与し,喫煙者および非喫煙者に分けて,短期間での治癒,長期間での再発について調査した.短期間では投薬後1,2,4週で経過観察し,4週間後に内視鏡で治癒したかどうかを調べた.長期研究では治癒後,投薬を中止し,1カ月間隔で1年間経過観察した.症状が再燃しない限り,内視鏡検査は6,12カ月後に施行された.潰瘍が完全に消失するか,あるいは粘膜で覆われた瘢痕がみられたときを治癒とした.また,この間,患者には喫煙習慣を変更しないように求めた.
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