Japanese
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今月の主題 胃癌の内視鏡的治療
座談会
胃癌の内視鏡的治療―その現況と問題点
Conversazione―Endoscopic Therapy for Gastric Cancer: Its Present Status and Problems
長谷川 利弘
1
,
今西 清
2
,
古賀 成昌
3
,
井田 和徳
4
,
杉浦 弘
5
,
中原 朗
6
,
並木 正義
7
,
川井 啓市
8
M. Namiki
7
,
K. Kawai
8
1東京女子医科大学・消化器病センター
2大阪府立成人病センター・内視鏡科
3鳥取大学・第1外科
4岐阜歯科大学・第2内科
5愛知県がんセンター・第1内科
6筑波大学・臨床医学系内科
7旭川医科大学・第3内科
8京都府立医科大学・公衆衛生
pp.904-914
発行日 1984年8月25日
Published Date 1984/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109576
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並木(司会) 最近,胃癌の内視鏡的治療が関心を集めておりますが,今日はこれに関連して,その適応と限界,問題点などを御討議願いたいと思います.胃癌の内視鏡的治療法として,局注療法,高周波治療,レーザー療法などが行われておりますが,まず局注療法について長谷川先生の御経験をお話し願います.
局注療法の現況
長谷川 私どもでは約1年半ほど前から胃癌の局注療法として純エタノールを使いはじめ,現在までに50例ほど試みております.
方法は,病巣の大きさにもよりますが,1カ所に0.2~0.5mlぐらいの純エタノールを数カ所局注して,1回から7回までの治療で経過をみております.効果については,まだ日が浅いので結論を出せる段階ではありませんが,レーザーの局所治療とほぼ同じような結果が出るのではないかと考えております.
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