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書評「標準外科学 改訂第3版」
古味 信彦
1
1徳島大学
pp.756
発行日 1982年7月25日
Published Date 1982/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108914
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この「標準外科学」という本は初版から読ませていただいている.この書物ほどその目的がはっきりと示された外科学の教科書は少ないと思う.いわく“医師国家試験に合格して研修医に至るまでの手引書”というのである.
さて,この外科学の標準とは何か?.これに簡単に答えられる外科医は標準に意を払っている外科医ではないのかもしれない.専門が深くなり過ぎても,間口が広くなり過ぎても,標準を見失って,そう簡単に標準がこれだと言えるものではない,誠に標準という書物を著わすことは難しいのである.
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