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編集後記
小平 進
pp.862
発行日 1993年7月25日
Published Date 1993/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106226
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わが国でも大腸癌の集団検診が徐々に組織化され,便潜血反応,家族歴,既往歴などでスクリーニングされたものが,次々と注腸X線検査,大腸内視鏡検査に廻り,近い将来,その数は膨大なものとなるであろう.そのような時期に,現在,これらの検査による大腸癌(sm以深の癌)の存在診断が,どの程度の正確さをもって行われているのかを顧みることは極めて重要であり,今後の検査体系を考えるうえにも多いに有用である.
本号では潜血反応を含め,X線,内視鏡関係の専門家に,“反省のないところに進歩はない”ということで,見逃し例を包み隠さず出していただいた.それぞれの見逃し例にはそれなりの理由があるが,ここに出てくる見逃し例を1つ1つ熟読していただければ,誤診を防ぐコツは自ずから明らかになるのではないかと思われる.
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