Coffee Break
局注膨隆絞断法―strip biopsyかダイレ法か,はたまたローゼンバーグ法か(3)
渡辺 豊
1,2
1松島病院大腸肛門病センター
2東京慈恵会医科大学
pp.245
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106107
- 有料閲覧
- 文献概要
7.4つの論文の目的とするもの
またこれらの論文の目的とするものを比較してみると,まずローゼンバーグは大腸のポリープを合併症なく安全に除去できることを,またダイレは大腸の扁平病変を隆起したポリープと同じようにスネアで切除することを目的としている.また内田隆也博士はダイレの論文を紹介すると同時に,胃の病変の切除に応用している.多田正弘博士の論文ならびに同博士の以後の発表をみると,strip biopsyは早期癌の切除を目的としていることは明らかであり,4人ともその主旨は異なっていて,時の流れに応じて目的が変わってきたように思われる.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.