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白壁彦夫先生追悼特集 追悼座談会
白壁先生の思い出
Memorial Addresses
信田 重光
1
Shigemitsu Shida
1
1獨協医科大学
pp.1721
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105624
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白壁先生が逝去されて1年になる.70歳台前半の御逝去は,早期胃癌のX線診断で日本および世界の先駆けになられ,それを体系化された大家の人生としては短すぎると痛感させられる.
先生の聲咳に初めて接したのは昭和34年だったか,故・高山欽哉先生や常岡健二先生が中心となって主催された胃鏡講習会であった.白壁先生は胃癌のX線診断の講義の中で数多い早期胃癌症例の写真を示された.その後,昭和38~39年ごろ,村上忠重教授を中心に白壁,常岡,崎田隆夫,竹本忠良先生のお伴をして関西方面に早期胃癌の講演旅行に出たときも,次々と新しい症例を示されるその精力的なお仕事ぶりに驚いたのを覚えている.“偉い先生は違うものだ”とつくづく感じたものであった.講演会が終わった後の宴会でも,村上先生をはじめ諸先生方と議論風発で,その幅広い博学さと,豪快なお人柄に感じ入ったものである.
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