レベルアップ講座
浸潤範囲の診断が困難であった0-Ⅱa型早期胃癌の1例
成澤 林太郎
1
,
榎本 博幸
2
1新潟大学第3内科
2新潟大学第1病理
pp.1434-1436
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105566
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(症例)患者は83歳,女性.1991年5月,近医で施行した上部消化管X線検査で異常を指摘され,当科を受診した.
当科で施行した上部消化管X線検査では,幽門輪から胃前庭部にかけてほぼ全周性に隆起性病変を認めた.胃壁の伸展は良好であったが,隆起の表面は顆粒状ないしは結節状を呈していた.更に,隆起は胃内のみならず,胃から連続して十二指腸球部にまで進展していた(Fig. 1a,b).
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