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今月の主題 食道表在癌の発育進展―症例から学ぶ
座談会
食道表在癌の発育進展―主題症例をみて
Conversazione―Growth and Development of Superficial Type of Esophageal Carcinoma: Studying from Case Reports
幕内 博康
1
,
神津 照雄
2
,
石黒 信吾
3
,
吉田 操
4
Misao Yoshida
4
1東海大学・第2外科
2国保成東病院
3大阪府立成人病センター・病理検査科
4東京都立駒込病院・外科
pp.1418-1432
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105564
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吉田(司会) 発育進展というのは,癌を理解するうえで非常に大事な研究課題であると思います.従来は進行癌が多かったし,たまたま残されていた画像を遡って見る場合も,そう質のいいものではないことが多かった.不定期に検査の行われた資料で検討しなければならないという面もありました.最近は上皮内癌・粘膜癌の段階から見つかりますし,それを何かの理由でフォローアップするときは,適当なインターバルで,しかもいい画像で,生検とはいえ組織まで同時並行で見られるようになりました.質のいい資料を使って発育進展の検討ができるという時代になったと思います.
今日は食道表在癌の発育進展というところに光を当て,主題症例を拝見したうえで,皆さんの豊富な経験を織り交ぜながら,何がわかったかということや,これから更に知りたいことは何かということを議論したいと思います.特に,食道癌が早期の癌から進行癌までどんなふうに育っていくのだろうか,その辺りを中心に議論したいと思います.活発な議論をお願いします.
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