Japanese
English
今月の主題 いわゆる表層拡大型大腸腫瘍とは
主題
表層拡大型大腸腫瘍―私はこう考える
“Superficial Spreading Tumor” of the Large Intestine: My View
鶴田 修
1,2
,
重松 聡江
1,2
,
河野 弘志
1,2
,
藤田 三丈
1,2
,
藤崎 一浩
1,2
,
豊永 純
1,2
,
谷川 久一
1,2
Osamu Tsuruta
1,2
1久留米大学医学部第2内科
2久留米大学医学部消化器病センター
キーワード:
表層拡大型大腸腫瘍
,
結節集簇様病変
,
表面隆起型大腸腫瘍
,
表面陥凹型
,
大腸腫瘍
,
sm浸潤率
Keyword:
表層拡大型大腸腫瘍
,
結節集簇様病変
,
表面隆起型大腸腫瘍
,
表面陥凹型
,
大腸腫瘍
,
sm浸潤率
pp.206-208
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103945
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筆者の印象では“表層拡大型大腸腫瘍”とは,腫瘍の丈はあまり高くならず,丈の低いⅡa,Ⅱb,Ⅱc様の形態のまま拡がっていく性格のもので,粘膜下層への浸潤をしないか,し難いものを指していると思われる.従来使われてきた肉眼分類でこれに当てはまるものとしては,結節が集簇し花壇状に隆起した結節集簇様病変1)が挙げられるが,それ以外にも結節状の凹凸のはっきりしない,表面は平滑に近い病変も存在する.
このような形態を呈する病変に“表層拡大型大腸腫瘍”という名称を与えるとすればその定義をどのようにするか,またこの名称が本当に必要なのかの検討が必要である.そこで従来われわれが表面隆起型,結節集簇型(3結節以上),表面陥凹型と分類してきた病変2)を対象にして検討を加えた.
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