Japanese
English
今月の主題 いわゆる表層拡大型大腸腫瘍とは
序説
表層拡大型大腸腫瘍
Introduction
長廻 紘
1
Ko Nagasako
1
1群馬県立がんセンター
キーワード:
表層拡大型大腸腫瘍
,
水平発育型腫瘍
Keyword:
表層拡大型大腸腫瘍
,
水平発育型腫瘍
pp.139-141
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103931
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大腸腫瘍が数多く診断されるようになると,従来の教科書的記載に合致しない病変が少なからず見つかるようになってきた.丈が低くて広い面積を占める腺腫もその1つである.実態をそのまま表現する表層拡大型腫瘍という用語をとりあえず当てて,そこからミクロ,マクロの整合性のある病変が抽出できるのか,雑多なものの集合にすぎないのかをとりあえず検討してみようというのが本特集号の趣旨である.
表層拡大型大腸腫瘍とは耳慣れない用語であるが,“大腸腫瘍のうち丈が低く凹凸変化が少なく(平坦),かつサイズの大きいもの”という仮の定義をスタートにして考えていきたい.表層拡大型腫瘍は基本的には良性である(サイズが大きいにもかかわらず,形が整っているということは良性とほぼ同義語,腺腫内癌は含まれる).
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