Japanese
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今月の症例
2.5か月でアフタ様病変から典型例へ進展したCrohn病の1例
II. Crohn's Disease Presenting Rapid Progression from Aphthous Lesions to Typical Ulcers, Report of a Case
堺 勇二
1
,
渕上 忠彦
1
,
浦岡 正義
2
Yuji Sakai
1
1松山赤十字病院消化器科
2浦岡胃腸クリニック
pp.10-12
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103907
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〔患者〕33歳,女性.1994年1月ごろから4~5行/日の下痢があり,同年8月近医を受診し,当科へ紹介された.痔核があり,諸検査でアフタ様病変のみから成るCrohn病が疑われたが,確診を得ず,薬物療法(salazosulfapyridine 3g/日)で経過をみた.1995年1月初めから下痢(10行/日),39℃の発熱,体重減少(3kg/月)と増悪をみたため同月9日当科入院となった.
〔初回大腸X線所見(1994年8月)〕全大腸に中央に1~2mmのバリウム斑を伴う小透亮像(矢印)を散在性に認めた(Fig. 1a,b).
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