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書評「胃内視鏡治療―Strip biopsyの実際」
川井 啓市
1
1大阪鉄道病院
pp.1098
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103767
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多田正弘博士の力作の1つであろう「胃内視鏡治療―Strip biopsyの実際」の書評を引き受けることとなり,通読させていただいた.
多田先生は竹本忠良名誉教授,沖田極教授の紹介を待つまでもなく,日本の消化器内視鏡の分野での逸材であり,広く消化器内視鏡の領域で,日本を代表する研究者の1人である.学会ではその発表を聞くことはあっても個人的にお話できるチャンスはあまりなかったが,3年ほど前であろうか,毎年1月に開催される私たちの小さなサロン風のシンポジウムに招待した折,3日ほど御一緒する機会に恵まれた.この会は消化器内視鏡の最先端の話題について討論するもので,日本で比較的よく知られているDr. Classen,Dr. Sivak,Dr. Geenenに私が加わってオーガナイズしている.毎年15人ほどの固定メンバーに10人ほどのニューメンバーが討論に参加するが,発表後,約30分の討論に耐えねばならない.フロリダのオーランドで開かれ,発表のpriorityを尊重してproceedingを印刷することはない.しかし今では欧米の若い先生方にとって1つの登龍門と受けとめられていると聞く.
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