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編集後記
岩下 明徳
pp.1054
発行日 2009年5月25日
Published Date 2009/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101693
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消化管の中で最も長い部を占める小腸には,多種多様の病変が存在します.これまでこれらの病変を内視鏡的に直接観察することが困難か不可能であったこともあり,“小腸はいまだ暗黒大陸である”という表現も一部でなされてきました.しかし,最近のダブルバルーン・シングルバルーン小腸内視鏡やカプセル内視鏡検査の急速な発達と普及に伴い,小腸病変,特にその小さな病変が白日のもとにさらされつつあり,小腸も暗黒大陸から脱して希望のもてる大陸と化しつつあります.このような小腸の疾患研究の黎明期に,本特集号が皆様方の小腸病変への興味を引くものであり,さらにはこれら病変の理解を深めるのに少しでも役立つものであるとしたら,大変うれしく存じます.幸いに,この分野のエキスパートから原稿をご執筆いただけたこともあり,いずれも秀でた力作ばかりで読みごたえがあります.ぜひ御一読を薦めたく存じます.
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