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編集後記
岩下 明徳
pp.1114
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109992
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胃・十二指腸液の逆流が主因で起こる逆流性食道炎は,欧米に比較し,わが国においてはその頻度が低く,かつ重篤例が少ないこともあって,これまでそれほど脚光を浴びることはなかった.このことは,過去の「胃と腸」誌の歴史の中でも逆流性食道炎が特集(18巻11号)で組まれたのはわずかに1回だけであるという事実からも理解できる.
ところが,最近では食餌を含む生活様式の欧米化,高齢化社会などにより,逆流性食道炎の頻度や重症度も変化(増加)しつつあるとされ,また,色素内視鏡検査法や病態生理学的検査法などの診断法の進歩・普及に伴って,本症の診断もより容易になってきており,本症は次第に無視できない注目すべき疾患になってきた.このような背景下に本特集号が組まれたわけである.
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