「胃と腸」と私
「胃と腸」創刊のころを想いつつ
市川 平三郎
1
1国立がんセンター
pp.1126-1127
発行日 2008年6月25日
Published Date 2008/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101415
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「胃と腸」の創刊は,1966年(昭和41年)だったのだから,もう既に43年を過ぎたことになります.
1950年ごろからボツボツと発見されはじめた早期胃癌あるいは早期胃癌らしき症例については,病理組織学的に癌か否かが問題として続いている中で,診断医・外科・病理の間で必ずしも意見が一致していなかったのです.そして1960年,村上忠重先生を囲んだ小さな会が発足したのです.近藤台五郎・常岡健二・白壁彦夫・崎田隆夫・芦沢眞六・城所仂らの諸先生と,東大八研の有志が,月に1回ぐらい,エーザイの山岸敦氏のお世話で,エーザイの応接間に集って意見の交換を始めたのが,いつの間にか症例を中心とした激しい討論の場となっていました.
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