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書評「日本臨床薬理学会認定CRCのための研修ガイドライン準拠CRCテキストブック」第2版
伊賀 立二
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1(社)日本病院薬剤師会
pp.1646
発行日 2007年10月25日
Published Date 2007/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101214
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1998年,日米欧のハーモナイゼーションに基づいたわが国の臨床試験(治験)における新GCP(Good Clinical Practice)が完全実施された.CRC(Clinical Research Coordinator)はこの新GCPによって誕生した職種で,わが国では治験コーディネーターと呼ばれており,その守備範囲は治験の枠を超えて臨床試験を含む臨床研究全般に及んでいる.医薬品の臨床試験におけるCRCの役割は,臨床試験コーディネーターとして,①創薬ボランティアのケア,②治験担当医師の支援,③治験依頼者との対応(モニタリングと監査),④治験が円滑に進むように全体のコーディネーションを行うことと要約され,今では臨床試験になくてはならない重要な職種となっている.
CRCの養成は,2000年以前は種々の団体が個別に実施してきたが,2001年に各団体が一堂に会して,「CRC連絡協議会」を結成し活動をともにすることとなり,その後2001年秋に第1回の「CRCと臨床試験のあり方を考える会議」が開かれ,その後,毎年開催され,現在では参加者も2千数百名を超えている.
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