特集 消化管の拡大内視鏡観察2007
コラム
焦点を合わせるコツ―食道
北村 陽子
1
,
小山 恒男
1
,
友利 彰寿
1
Yoko Kitamura
1
,
Tsuneo Oyama
1
,
Akihisa Tomori
1
1佐久総合病院胃腸科
pp.672
発行日 2007年4月26日
Published Date 2007/4/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101064
- 有料閲覧
- 文献概要
拡大内視鏡は,拡大率を上げると被写界深度が狭くなるため,焦点が合わせにくくなる.そのためまず弱拡大から観察を行い,必要に応じて強拡大にすることがコツである.
強拡大で観察する際は,適切な距離を確保する必要がある.そのためには先端フードの使用が必須であるが,フードで病変をこすると,出血し拡大観察ができなくなる.したがって愛護的な操作が必要であると同時に柔らかい先端フード(オリンパス 先端フード MB-162: Fig. 1a, b)を選択することが重要である.
また先端フードは病変を正面視する際にも有用である.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.