Japanese
English
今月の症例
癌性リンパ管症型の4型S状結腸癌の1例
Type 4 Carcinoma of Lymphangiosis Carcinomatosa Type of the Sigmoid Colon, Report of a Case
西川 潤
1
,
小田原 満
1
,
川嶋 正男
1
,
平野 厚宜
1
,
祐徳 浩紀
1
,
良沢 昭銘
1
,
久保 善嗣
1
,
野口 隆義
1
,
前谷 昇
1
,
飯田 洋三
1
,
横田 忠明
2
Jun Nishikawa
1
1社会保険小倉記念病院消化器科
2社会保険小倉記念病院病理
pp.1066-1068
発行日 2003年7月25日
Published Date 2003/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100785
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〔患者〕52歳,男性.2000年7月に検診を受け,便潜血反応陽性を指摘されたために当院を受診した.自覚症状は認めず,現症,血液検査所見に特記すべき事項はなかった.
〔注腸X線所見〕S状結腸の頂部から口側に約8cmにわたり,ほぼ全周に及ぶ伸展不良と片側性に強く辺縁の不整を認める(Fig.1a).病巣の中心には,比較的立ち上がりの明瞭な2,3cmの半球状の隆起が認められ(Fig.1b),この部位は圧迫像においても,硬く形態の変化が乏しかった.この隆起の表面には軽度の凹凸が認められるが,明らかな陥凹性変化は指摘できなかった.また,中心の半球状の隆起に続いて,長軸方向に粘膜表面は平滑な,いも虫様隆起を認めた(Fig.1c).主病巣の口側には,腺腫と思われる約5mm大の透亮像を認めた.
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