消化管造影・内視鏡観察のコツ
〔内視鏡観察のコツ〕上部消化管―直視・斜視・側視鏡の使い分け
大井田 正人
1
,
土橋 健
2
,
長場 静香
3
,
谷川 一志
3
,
相崎 俊哉
3
,
小川 大志
3
,
樋口 勝彦
3
,
田辺 聡
3
,
西元寺 克禮
3
1社会保険相模野病院健康管理センター
2社会保険相模野病院内科
3北里大学医学部内科
pp.811-814
発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100462
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は じ め に
上部消化管のスクリーニング検査に用いられる内視鏡の機種は,圧倒的に直視型内視鏡が多いと考えられる.しかし病変の見つけ出しはできたとしても,すべての病変を十分に観察できているとは考えられない.不十分な観察であっても事足れりとするか,病変の正面視,口側や肛門側の観察が不十分ならば内視鏡機種を変更し再検査を行うかの決定は主治医の判断とも言える.
しかし,病変の観察が十分になされていなければ,胃癌では拡がり診断,深達度診断が不十分なままで治療を受けることになってしまう.
本稿では,従来よりの内視鏡の機種による観察能の報告を踏まえ,病変の観察を十分に行うための内視鏡機種の選択について述べたい.
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