今月の主題 臨床栄養Update
欠乏症の診断のポイントと治療
セレン,クロム,マンガン
松枝 啓
1
,
有賀 元
1
,
天野 智文
1
1国立精神・神経センター国府台病院消化器科
pp.288-291
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908580
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
微量元素は食物連鎖により供給されているため,長期にわたる経静脈栄養や経腸栄養では,微量元素の欠乏症が起こる可能性が高い.
微量元素の欠乏は重篤な合併症をもたらすが,特にセレン欠乏症では心筋障害を起こすため,注意が必要である.
微量元素欠乏症は,微量元素の血清レベルと体内貯蔵量が相関しないため診断に困難を伴うことが多く,臨床的症状から欠乏症を推測するとともに,予防的処置を行うことが重要である.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.