今月の主題 内科医のためのレディース・クリニックII
女性患者をどう診るか
診断と治療のストラテジー
伊藤 澄信
1
1国立病院東京医療センター内科
pp.1978-1981
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908465
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ポイント
女性患者を診る場合,妊娠・生理の有無や,特に主訴が腹痛の場合は性交渉歴聴取など,診察に際して配慮が必要である.
年齢・性別から検査前確率,疾患の頻度と疾患の重篤度を考慮した診断計画を立てる必要がある.
妊娠中の放射線検査は,通常の線量では問題が少ないといわれるが,精神発育遅滞がありうるともいわれるので15,16週の器官形成期終了までは避ける.
治療法選択の説明に際し,女性器に対する感情の個人差,審美的要素に配慮し,informed choiceとなるよう心がける.
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