今月の主題 循環器薬の使い方 2000
病態に応じた循環器薬の使い方
カルシウム拮抗薬
狭心症における使い方
本江 純子
1
,
斎藤 穎
1
,
上松 瀬勝男
1
1日本大学医学部第2内科
pp.1305-1307
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907579
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●労作性狭心症に対してはβ遮断薬が第一選択薬となるが,気管支喘息などの合併症のためにβ遮断薬が投与できない患者に対しては,心筋収縮抑制作用・洞結節抑制作用を有するベンゾジアゼンピン系のジルチアゼム(ヘルベッサー®R)が,発作の緩解に有効である.
●冠攣縮性狭心症の予防には,Ca拮抗薬が著効を示す.
●しかしCa拮抗薬により発作がコントロールされている場合でも,薬剤の減量や中断により発作の再発が十分にありうるので注意が必要である.
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