今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患
結晶誘発性関節症
無症候性高尿酸血症—治療すべきか
藤森 新
1
1帝京大学医学部内科
pp.1777-1779
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907020
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ポイント
●痛風性関節炎の発症頻度は血清尿酸値9.0mg/dl以上で高率となる.
●尿酸による腎機能障害機序としては腎髄質の尿細管閉塞が重要である.
●Familial juvenile hyperuricemic nephropathyでは女性痛風がよくみられる.
●インスリン抵抗性は尿酸排泄を抑制する.
●高尿酸血症は虚血性心疾患の独立した危険因子とは考えにくい.
●高血圧,高脂血症,耐糖能異常などが認められる無症候性高尿酸血症では,肥満の解消に重点を置いた生活指導が重要である.
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