診療controversy medical decision makingのために
無症候性高尿酸血症に対する薬物療法 積極的な立場から
山口 雄一郎
1
,
大野 岩男
,
細谷 龍男
1東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科
キーワード:
Allopurinol
,
Uric Acid
,
メタボリックシンドローム
,
高尿酸血症
,
腹腔内脂肪
Keyword:
Allopurinol
,
Uric Acid
,
Metabolic Syndrome
,
Hyperuricemia
,
Intra-Abdominal Fat
pp.509-514
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010124057
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痛風関節炎や痛風結節を起こしていない無症候性高尿酸血症においては、その治療の必要性については意見が分かれるところである。しかし、多くの臨床研究から明らかにされているように、尿酸が心血管系疾患と関連すること、腎機能障害の進展や、高血圧、動脈硬化性病変、インスリン抵抗性含めメタボリックシンドロームの発症に関与している可能性があることなどから、ある程度積極的な尿酸コントロールは必要であると考える。
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